36.曲紹介⑤
今回は曲紹介第5回、「Puszta」の紹介です!どうぞ!
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「Puszta(プスタ 4つのロマの舞曲)」
Jan Van der Roostによって作られたこの曲は、ヨーロッパを中心に放浪生活を送る民族であるロマの舞曲をテーマとする作品です。
邦題の副題では、4つのロマの舞曲、もしくは4つのジプシー舞曲と付きますが、ジプシーが差別用語に当たる、という声もあり、ロマの舞曲と題されることが多いそうです。恥ずかしながら、私はこういうことに関してとても疎いので、この曲について調べていて初めて知りました。移動型の生活を送るロマたちは、占いや舞踏、音楽を生業としているようです。ロマ音楽は、軽快で自由な曲調が特徴。プスタも、ロマ音楽特有のテンポや音の強弱が非常に印象的な作品となっています。
1楽章はゆっくりとした導入から始まり、主題の途中にどんどんテンポが速くなるのが特徴です。1楽章は、華やかさやスピード感を大切にしたいと思っています。
2楽章は木管楽器が中心の楽章で、甘くてかわいらしい、平穏さを感じるメロディーです。聴いていて心地の良い楽章を目指したいです。
3楽章はクラリネットのソロから始まります。初めてこの曲を聴いたとき2楽章から雰囲気がガラッと変わることも相まって、とても印象的でグッと来た記憶があります。ソロの後の音楽も軽快で聴いていて楽しいです。
4楽章も途中で曲調が突然変わり、ラストスパートに向けた疾走感のある楽章で、曲のラストにふさわしい曲調です。疾走感を大切にしながらも、聴いている方の印象に残るような曲にしたいですね。
そしてこの曲は全体を通してタンバリンがかっこいい。もちろんどのパートも魅力的ですが、タンバリンが本当にかっこいいです。タンバリンの楽譜にでかでかと「Solo」という字を書き込みたい。是非注目して頂きたいです。勝手にパーカッショニストのハードルをどんどん上げていますね......。
1990年代には、吹奏楽コンクールでもよく演奏されていた曲のようで、曲をご存知の方、演奏したことがある方も多くいらっしゃるのかと思います。多くの人々に愛される作品を今回演奏することができて嬉しいです。
3月5日、お待ちしております。
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初めてこの曲の3楽章を聴いた時に凄く引き寄せられました...冒頭のクラリネットソロがとても美しく個人的にとても好きです。
そして、残るところ曲紹介も後2曲となりました。何の曲が来るか楽しみですね!
本日は夜頃にもう一つブログ記事を投稿致しますのでお楽しみに!
本番まであと5日!!
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第24回新潟県学生ウインドアンサンブル演奏会
2022年3月5日(土)長岡リリックホール
入場無料